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- ■"影人"狩り
- JOY NOVELS 2000/09/25 初版
- 本体価格 800円(税別)
- 2001/07/10 記録
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「ロート製薬がか?」
剣道達人のトンキチが通う高校では行方不明事件が頻発していた。
トンキチの両親も"向こう側"に連れ去れていた。そして、またトンキチの
前に"向こう側"の存在が姿を顕そうとしていた矢先、超常現象研究家と
名乗る先生が調査に乗り出す。
どうにも中途半端かも知れない。最近の傾向として作中で設定を明らかに
しない傾向があって、話の終わり方もすっきりしない事が多い。多分、次回
への伏線なんだろうが、これも明確に次回作が出るとは限らないし、そうすると
やはり読後感が余り良くない。
登場人物の相関も良く解らなくて、誰が味方で敵なのか。やはり最も問題
なのは敵の意図が全く解らない、と云う事だろう。そのせいでストーリィがぼやけて
しまいどこで始まってどこで終わったのかが明示できていないのだ。
それっぽい設定と思いつきで創ったキャラクタ、そしてとりあえず謎で強大な敵。
これらを混ぜ合わせるとこんな作品になるのかもしれない。やはりもう少し
プロットを練っても良いように思う。
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