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- ■魔王の扉
- 鳥影社 2000/08/16 初版
- 本体価格 1600円(税別)
- 2001/08/09 記録
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「あーあ、お掃除が大変だわ」
『冬の女王の瞳』の続編と云うか、別視点と云うか。
ある女学校に入学したパメラはとある事件をきっかけにある子供の乳母役を
仰せつかる。その子供は2千年以上生きていて、そうやって代々の乳母が彼を
育てているのだ。
うーん、正直このシリーズ(と云うかこの世界観)はもうお腹一杯、って云うのが
正直な感想。どんどん世界を広げていくのは良いんだけど、語られる内容が
殆ど変わらないし、キャラクタも名前だけ違った遣い回しのような印象を受けた。
本書は3つの章に別れ、それぞれ物語展開に違いがあるが、どうせなら「レン」
の章の前半の展開が続けば面白かったのに、とか思う。
それに『冬の女王の瞳』と世界を同一にしてるが、どうもキャラクタの名前というか
設定に矛盾が生じているような気がして、すっきりしない。
本人は「こんな変な話を書けるのは僕だけ」とか自慢何だか解らないような
後書きを毎回書いてますが、これ以上こんな話が続くと単なる作品の焼き直し、
異口同音にしかならないだろう。
流石にそろそろ別の話を書かないと。
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